書家 浅井微芳

浅井微芳
(書家・書道教師)

 

書の盛んな春日井市に生まれ、4歳より筆を持つ。

地元の書道教室に学び、多数の書道展やコンクールで受賞するが、「賞」や「段・級」が実力の真価ではないことに気づき、以後、独自で書の道を歩む。

ずっと、書の道を模索していくなか、限りなく上達する方法を見つけ出し、理想とする書道塾を目指して「優美舎」を設立する。

 

 

 

1994年
  • 「優美舎」を設立
1995年
  • 地元の銀行でアート書による塾生の作品を飾り反響を呼ぶ
1996年
  • 設備を整え「優美舎」を移転する
1998年
  • 第一回優美舎作品展を開催する(ギャラリーAOYAGI)
1999年
  • 第二回優美舎作品展を開催する(ギャラリーAOYAGI)
2000年
  • ラジオFM愛知「榊原薫のヒッツタウン」で「アート書」が紹介される
  • テレビ愛知「ニュースアイ」で「アート書」が紹介される
  • 雑誌「ケイコとマナブ」に「アート書」が紹介される
  • 雑誌「CHEEK」に「アート書」が紹介される
  • 東海TV「ぴーかんTV」生放送で「アート書」が紹介される
  • NHK「こんばんは6時」で「アート書」が紹介される
  • 扶桑町生涯教育短期講座「アート書」の講師を務める
  • 茶房を併設したアート書常設ギャラリー「遊」を設立する
2001年
  • 名古屋テレビ「イマジン」で書家として紹介される
  • 第三回優美舎作品展を開催する(ギャラリーAOYAGI)
  • 書とピアノのコラボレーションを開催する(ギャラリー遊)
2002年
  • TV愛知「みっちゃく」で「アート書」が紹介される
  • 中日新聞「あいちの散歩道」でアート書ギャラリー「遊」が紹介される
  • 雑誌「東海ウォーカー」でアート書ギャラリー「遊」が紹介される
2003年
  • 第四回優美舎作品展を開催する。(ギャラリーAOYAGI)
  • 音楽と合わせるパフォーマンスを「筆舞」と命名して開催する(遊)
2004年
  • 東海TV「駐在君が行く」で「アート書」が紹介される
  • 東海TV「ぴーかんTV」で「アート書」が紹介される
  • 第五回優美舎作品展を開催する(ギャラリーAOYAGI)
  • 中京TV35周年記念番組で書家として紹介される
  • 「筆舞」を開催する(ギャラリー遊)
  • 雑誌「大人のウォーカー」で書家として紹介される
2005年
  • 第六回優美舎作品展を開催する(ギャラリーAOYAGI)
  • 「筆舞」を開催する(ギャラリー遊)
  • 「筆舞」を岡崎の林邸にて公演
  • 陶器・磁器の絵付け創作を始める
2006年
  • 東京パレスホテルにて個展&筆舞公演
  • 名古屋白鳥庭園清羽亭にて筆舞公演
2007年
  • スターキャットTVでアート書ギャラリー「遊」が紹介される
  • 第七回優美舎作品展を開催する(名古屋市民ギャラリー栄)
  • 安藤忠雄氏建築物「番匠邸」にて個展&筆舞公演
2008年
  • CBCニュース番組「イッポウ」で書家として紹介される
  • 東海高校・中学サタデーフェスティバルにて筆舞公演
  • ニューヨーク・マンハッタンにて個展&筆舞公演
  • 道具レンタル制など稽古スタイルの改善に取り組む
2009年
  • 第八回優美舎作品展を開催する(名古屋市民ギャラリー栄)
  • ラジオZIP-FM「BEAUTIFUL LOUNGE」で書家として紹介される
2010年
  • 書道塾 優美舎の稽古スタイルの改善に尽力する
  • アート書で童話・絵本の創作を始める
2011年
  • これまでの集大成として、第九回優美舎作品展を含む「アート書フェスティバル」を名古屋市民ギャラリー矢田「全館」において開催する
  • 「筆舞」を舞台作品として確立し、名古屋東文化小劇場にて公演する
  • 塾生の書のパフォーマンス「傳」を舞台演出する
2012年
  • 18年間で完成させた独自の指導法を「優美メソッド」とし、明確な採点による「優美検定」を確立する
2013年
  • 優美な人づくりの一環として、従来の作法を新しくまとめて伝える「優美稽古」を始める
  • 筆舞ライブ、陶磁器作品を主とするプレミアム展を四季ごとに遊庵にて開催する
2014年
  • 名古屋東文化小劇場にて4月・6月と筆舞公演を開催する
  • 名古屋市昭和区沖野館1Fに多目的スペース「遊」をリニューアル開設
  • 筆舞ライブ、陶磁器展、ワークショップなど活動を展開する
2015年
  • フランス/パリJAPAN EXPOに参加する
  • ポーランド日本美術技術博物館創立21周年記念祭にゲストとして招聘され、筆舞4演目を公演し、映画の巨匠アンジェイ・ワイダ監督に賛辞をうける
2016年
  • ポーランドを代表するファッションデザイナー、ヨアンナ・ハウロットとのコラボレーションを展開する
  • 名古屋サーウィンストンホテルにて筆舞ディナーショーを開催する
2017年
  • 昭和文化小劇場で筆舞5演目を公演する
  • 著書『書道白書』を出版する
  • ヨアンナ・ハウロットを招き、ギャラリー遊でイベントを開催する
2018年
  • 恵那、東京、大阪に出張指導を始める
2019年
  • 八事山興正寺にて筆舞公演
  • 優美舎25周年企画:塾生によるワークショップ “ボールペンで書く「美しいひらがな」” を開催
  • 各務原法福寺にて筆舞&個展を開催

 

書家・浅井微芳による作品「宙」
2002年作:作品名「宙」

「優美」な世界を創りたい

文字・書・作品・書道塾・展覧会・舞台・人・教育・社会……そして、世界。

一つ一つの在り方に、「優美」を追求し、創造していくこと。そうすれば、本当の意味で、人は豊かになれると信じています。

新しい世代に向けて、少しでも届けられるもの、残していけるものがあれば、私に与えられた時間を惜しみなく使いたいと思います。

「優美」とは?

「美」という言葉はよく聞きます。溢れています。かつては、「美」を目指していました。

しかし、単なる「美」だけでいいのかと、自分の人生から「本当の美しさ」とは何かを問うようになり、「美」の質と量を求めるようになっていきました。

その結果、誰が見ても美しいもの、最も美しいと思えるものを「優美」として定義づけ、活動するようになりました。

主観的にも、客観的にも

決して、自分本意のものではなく、恒久的に、普遍的に、美しいとされるもの。そこには、ただ書く文字だけではなく、礼儀を重んじる心の美しさ、内側からにじみ出てくる合理的な美しい所作など、様々な観点からの要素が「優美さ」を形作る、大きな役割を果たしていると思います。

日本文化として、日本人としての「美意識」、そして、最も美しいと思える「優美」というものを表現した作品・活動を、世界へ発信していきたいと思います。

優美舎ならではの作品展

筆は、人と競うためではなく、自分を磨き、互いを高め合うために、持ちたいと思います。

芸術に、賞やタイトルを置いて、人と、競い合うことが問題となるのではないでしょうか。そのシステムが、芸術の世界を不透明なものにしていると思います。

私は、自分自身の「書道」を模索した結果、自分の中での賞や段・級であればいいと考えています。私塾「優美舎」は賞を設けなくても満足できる新しい展覧会をめざしています。

ショパン

クラシック音楽が大好きですが、なかでもショパンのピアノの旋律は、「書」のリズムととても良く合い、普遍的なものを感じます。

特に「幻想即興曲」は、私の生活のなかで欠かせないもの、毎日でも飽きない「主食」と言えるほどでした。

私塾「優美舎」でも稽古の間中、生徒達はショパンを耳で感じながら、筆を動かしています。日本文化の「書」という「無音」の世界に、美しい調べがガイドの役割をしてくれるようです。そして、都会の雑踏を消す意味でも、ショパンの旋律は「私たちに必要なもの」となっています。

音楽にあわせる

日常のなかに音楽を置いて、「旋律」が溢れ出す。ショパンを聴きながら稽古をする、自分の作品を創る……これを続けているうちに、自然に書の「運筆」と音楽の「旋律」が重なるようになっていました。

そして作品創りにおいて、最も重なる瞬間を追求した結果、「筆舞」が出来上がりました。ショパン以外にも、ヒーリング・ミュージック、テクノミュージックなどの音楽での作品づくりを展開しています。

総合的にあわせる

自分の作品で、最高峰の書の舞台作品「筆舞」では、音楽はただのバックミュージックとしてではなく、すべての行程をあわせることを、一つの目的としています。バレエやフィギュアスケートのように振付がすべて決まっています。

舞台作品として考えた時、衣装も、道具も、世界観を創る大事な要素となってきます。筆さばきと、左手で持つ衣装の裾さばきと、足さばきと、音楽の旋律と、照明と……合わせるものが増えるだけ難易度が増し、重なり合う瞬間が見応えのあるものとなります。

筆舞

クリエイター

人生を創造する 。美しく生きる。これは、非常に難しいことです。

私は複雑でアンバランスである人生に、如何に美しく存在できるかを求めています。そしてそれは、白紙の中に「書」というものを表現することに、似ています。美しく「書く」ことができる「方法」と「教え方」を探求しています。

自分の人生を賭けて、同胞が彷徨うことのないように一筋の道、新しい書の道を……クリエイトしたい。

モノクロの世界……

あれは、夢だったのか、この世とは思えないぐらい美しい色、極楽色。宝石を散りばめたようなとりどりの世界……そういうものを、何度か体験したように、観ました。

そして、現実の我に返った時、この世界の「色」といわれるモノたちは希薄なものに感じてしまい、絵が大好きだった私は、結果、モノクロの世界である「書」の道を歩きつづけることになりました。

当時、絵が好きな私と、書の魅力に限界を感じていた私が、「アート書」を産み出すことで融合しました。

アート書

写実画から抽象画……

私はシャガールが大好きです。絵画ではデッサンという写実の基本をしっかりと身に着けた上で自己表現をする。アート書は、絵画で言えば抽象画にあたります。

アンバランスの美を追求しながら、文字のデザインだけを重視するのではなく、あらゆる筆使いを入れていきます。高度な技を入れた作品ほど、見応えのあるものになります。美しくあるほど裏づけが必要です。

そして、誰が見ても美しいもの、最も美しいと思える「優美」な作品を産み出したいと思っています。

証明

私が、賞やタイトルを望まない道を歩んできたために、書道塾の稽古や各種イベントでは、誰が見ても納得でき、証明できるような形で以下のようなことを実践してきました。

  • 色々な「書体」の手本を目の前で書く
  • ペン・小筆・大筆(各種)の道具を扱えるところを披露する
  • 採点式の明確な検定を創る
  • イベントで実際に書いている姿を披露する

書の舞台作品「筆舞」

「舞台」の上では、決して嘘をつくことや誤魔化しはできません。書家としての、技術、修練がすべて表れ、本当の実力が試されます。

「筆舞」を舞台作品として高めていくことが、優美な作品を創造することになり、私の目標となっています。

  • 総合的演出(照明、小道具、衣装)で作品ごとに違う世界観を膨らます
  • 立って書く、長い筆を使う
  • 重なる項目(音楽・筆さばき・衣装での動き・足さばき)が多い
  • 紙面サイズ「3メートル×6メートル」基準、その他も対応可
  • 100人ぐらい~の規模

書のプレミアライブ

実際に、目の前で書いていきます。人数を限定して行います。

  • 目の前で体感する
  • 「筆舞」から、筆さばきを重点に見ていただく
  • すぐに、対応可、出張可
  • 紙面サイズ「1.5メートル×4メートル」基準、その他も対応可
  • 数人~100人ぐらいの規模
  • もっと身近に、書くまでの行程を、目の前で体感する

教えるということ

書道には、「構築」と「筆使い」の2つの能力が必要だと考えています。それらは全く別の能力です。構築の能力を持たずに、筆使いの能力を高めた場合は、「作品は書けるが、普段の文字は美しく書けない」、そして「人に教えられない」ことになります。

手本を見なくても、構築が出来るように教えることが肝心です。文字を美しく構築することを学び、そのうえで、各書体の筆使いの基礎を習得し、筆を自由自在に扱えるようになった後に、「自己表現」という書家の道へ進めるのだと思っています。

優美な人づくり

世の中の争いごとの大半は、相手を思いやる心の欠如からだと思います。礼儀作法とは「思いやりの心」を育むことです。

「優美」は、文字、動作、言葉、礼儀の4つの美しさから創られるものと考えています。優美な人となるために、そして、実生活に役立つように指導しています。

礼儀作法は流派によって異なります。これまでに研究したなかで、合理的で、私が最も美しいと思う所作を伝えていきたいと思います。

そして、一人一人、個人のペースで進めていきたいと思っています。普段の稽古では出来ないことをイベントにして進めています。

優美メソッドとは

書道塾 優美舎に来てみませんか?

大会で受賞したり、段や級の免状を持っていても、本当に普段の生活のなかで、自信を持って書ける人がどれだけいることでしょうか?

大事なことは「○賞」「○段」ではなく、「手本なしで、誰が見ても美しい文字が書けること」なのです。

その、指導法を見つけました。

新しい書の世界を、書道塾「優美舎」を通して、多くの人に伝えられたら幸いです。

浅井微芳