「字を書くことが苦痛だった僕が書道を好きに」大学生Sさんの声

今回は、塾生のSさんに優美舎の感想をお話しいただきました。

Sさんは、大学2年生のときに優美舎に入塾し、現在書道歴は2年となりました。

もともとは字を書くことが嫌いだったSさんでしたが、優美舎に来てからは大きな変化が訪れたようです。

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目次

書道を始めようと思ったきっかけ

僕は小学生の頃から字を書くことが嫌いな子供でした。

とにかく自分の書く字が汚いのがいやで、ノートに書いた字を見るたびに苦痛を感じていました。

高校生のときまで、ずっと自分の字にコンプレックスを抱えたままだったんです。

そのまま僕は大学生になり、2年生になったとき、ついに家族に「字が汚すぎる」ととがめられ、優美舎に通うことを決めました。

それまでの僕の書道の経験といえば、小学生のときに一度だけ行ってみた書道教室のお試し稽古だけ。そこでも毛筆を少し教わっただけで、ペンを使った「硬筆」なんて習ったことがありませんでした。

とにかく「自分の字をせめて読める字にしたい」という思いで入塾したんです。

集中できる環境が好き

優美舎では、とにかく来ている方全員が集中して静かに書に取り組んでいます。

それに、集中できる音楽まで流れていて、周りの皆さんも集中している環境なので、僕自身も気づけばかなり集中して字を書くことに打ち込んでいます。

この優美舎の集中できる環境は、かなり気に入っています。

2時間という時間も集中力をバランスよく保つのにちょうどいい時間だと感じています。

優美舎に来てよかったこと

1. 「読める字」になったこと

とにかく線もガタガタで全然読めなかった自分の字が、「読める字」になったことは非常に嬉しいことでした。

普段から使うボールペンの字をきれいにしたかったというのもあり、稽古時間が2時間あるなかで、僕は硬筆に30分から1時間くらいをあててみっちり練習しています。そして、その後に毛筆の稽古に移るようにしています。

すると、だんだん硬筆でうまく形が取れるようになってきたので、毛筆の稽古にも自然となじめるようになってきた気がします。

年末に実家に帰って、僕が年賀状に書いた字を見た両親は、僕の字のあまりの変化にびっくりしていました。

字を書くことが苦痛ではなくなって、本当によかったと思っています。

2. 趣味ができた

実は、僕は書道を習い始めたとき「書道が新しい趣味になったらいいな」と思っていました。

とにかく、字が汚いというのがコンプレックスでしたので、字を書くことが楽しいと思えて、趣味になってしまえば、コンプレックスは解消されるのかなと思ったんです。

実際始めてみたら、やはりこの集中できる環境で字も少しずつ読める字になり、書くことが「楽しい」と思えるようになってきました。

何かに悩んでいたり、いやなことがあった日でも、優美舎に来て字を書くことに集中していると、自分の悩みなんて忘れてしまっているんです。

もともと字を書くことがストレスでしかなかった僕が、逆に字を書くことでストレスを解消できるようになったなんて、びっくりですよね。

集中して打ち込める楽しみが見つかったことも、優美舎に来てよかったと思えることのひとつです。

3. 塾生とのコミュニケーションが取れる

もうひとつ、優美舎の好きなところなんですが、とにかく雰囲気がとてもいいんです。

書道教室のイメージって、ひたすら書いて、先生に添削してもらって、終わったら他の塾生とは言葉をほとんど交わさず静かに帰るとか、そういうものだと思っていました。

ですが、優美舎では先生と塾生との関係はもちろんのこと、塾生同士もすごく良い関係を築けています。

もちろん、みなさん稽古自体はとても集中して静かに行っています。ですが、終わった後に片付けをしたり、少しお話をしたりする時間なども取れて、それが気分転換にもなり、一人暮らしの僕にはとても嬉しいことです。

僕より年上の方たちや色々な職業の方たちもいて、皆さんとても優しい方ばかりで、学ぶこともとても多いんです。

他愛もない話で盛り上がったり、たまには人生相談にも乗ってもらったり、「字を書くだけでない良さ」が優美舎にはあります。

「字を書きたいな」というのだけでなく、「今日も先生に会いたいな」「塾生の方たちと話したいな」と思えること。これこそが、優美舎に通い続けたいと思える理由でもあるかもしれません。

これからの目標

字を書くことが苦痛だった僕が書道を好きに

もともと書道を習い始めた最初の目的は「読める字にしたい」でしたが、その目標はもう達成することができました。

そして今では、「誰が見てもきれいな字になりたい」という新たな目標ができました。

さらに長期的な目標として、「字を書くことの楽しさを伝えられる指導者になりたい」と思うようになりました。

もともと僕は心理学を専攻していて、社会人になったらさまざまな精神疾患を抱えた方たちの支援をしたいと考えています。

支援というのはすごく奥が深いものだと思っていて、一人一人違った問題を抱えた方たちのことをよく理解して、それに見合ったサポートをしていくことが大事だと思っています。

このことは、字を教えることについても同じだと思います。

人それぞれの字の癖を見極めて、どうしたら形が良くなるかという指導を一人一人に合った形で行っていくことが大事ですよね。

いつか、僕も「字を書くことの楽しさ」を伝えられる指導者になり、さまざまな形で人々の支援を行っていけたら、こんな幸せなことはないと思っています。

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Sさん、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

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